入浴関連頭痛は、入浴やシャワーの際、突発的に発生する雷鳴頭痛の一種です。
大抵は、1分程度痛みのピークを迎え、数分〜数時間以内に徐々に治まってきますが、嘔吐を伴うこともあります。
数週間の間、入浴・シャワーで同様の発作を繰り返し、入浴やシャワーの温水刺激に伴う自律神経の反射が誘因と考えられています。
入浴関連頭痛の特徴
40代〜50代の女性で、片頭痛を持っている方に起きやすい雷鳴頭痛の一種です。
入浴・シャワーの際に瞬間的に頭を殴られたような痛みが現れ、2〜3時間程度で治まってきます。
数日から数週間、入浴やシャワーの度に同様の頭痛を繰り返します。
数週間ほど継続して、入浴・シャワー時に頭痛が起きますが、その後は入浴しても頭痛が発生しない期間が続きます。
入浴関連頭痛の症状
痛む場所 | 頭部の片側、こめかみ |
---|---|
痛み方 | 瞬間的に、片頭痛と同じズキンズキンと脈打つような拍動性の痛み |
痛む期間 | 入浴やシャワーの直後、数分〜数時間 |
その他の症状 | 嘔吐 |
入浴関連頭痛の原因
入浴関連頭痛は、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による頭痛の一種であると考えられています。
RCVSは、運動、咳、性行為、排便、感情などが誘因となって雷鳴頭痛を引き起こします。
これらの雷鳴頭痛は、良性のものですが、脳卒中など別の病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。
入浴関連頭痛の対処方法
入浴関連頭痛が発生した場合、2回目以降の発生は、入浴を控えても他の誘因によって頭痛が引き起こされる可能性があります。
入浴関連頭痛が発生してしまった場合、急性期治療として、トリプタン製剤やロキソプロフェンが有効な手段のひとつとして挙げられています。
入浴関連頭痛が発生したら我慢せずに、すぐにロキソニンを飲んでみるという対策が最も手軽な対処方法です。
それでも改善しない場合は、別な病気が隠れている可能性も考えられるので、脳神経外科や頭痛外来などの専門医に診てもらうことを検討しましょう。