群発頭痛は、一次性慢性頭痛の中でも特に痛みの激しい頭痛で、「目をえぐられるような」「キリで刺されたような」頭痛と言われています。
片頭痛は女性に多いと言われていますが、群発頭痛は男性に多いと言われています。
緊張型頭痛、片頭痛と比べると患者数は一番少ないため、はっきりとした原因は分かっていませんが、飲酒によって群発頭痛を誘発する可能性が高いことが知られています。
群発頭痛の特徴
群発地震のように、ある一定の期間に集中して頭痛が発生します。
群発期になると、1~2ヶ月の間毎日続き、群発期を過ぎると痛みはピタっと治まります。
20~40代の男性に多く、女性の3~7倍と言われています。
群発頭痛の症状
痛む場所 | 頭部の片側、目の奥 |
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痛み方 | 目の奥がえぐられるような激しい痛み |
痛む期間 | 1~2ヶ月の間、毎日発生する |
その他の症状 | 涙、鼻水、発汗、目の充血など |
群発頭痛の原因
アルコール、ヒスタミンなどによって誘発されます。
三叉神経周辺の血管が活性化、拡張して周辺神経を圧迫することで発生すると考えられています。
また、群発期に視床下部が活性化することが分かっており、そこを起因とする説も挙げられています。
アルコールが最も大きな誘因とされているので、群発期に飲酒するとほぼ間違いなく群発頭痛を発症すると言われています。
群発頭痛の対処方法
まずは群発期に飲酒しないようにしましょう。
どうしてもお酒を楽しみたい場合は、群発期を避けるようにすると、発症を抑えられます。
急性期治療(群発頭痛が発症した場合)としては、トリプタン製剤が有効とされています。
また、純酸素吸入することで約80%で改善が確認されており有効な手段となっています。
ある一定の期間に発生することが多いため、群発期が近づいたら予防処置としてトリプタン製剤が処方されることもあります。
他にもカルシウム拮抗薬などもありますが、副作用や有効性の検証が充分ではないという報告もあります。