ネットで色々と情報を調べていると、知らなかったことがたくさん出てきます。
フェイク情報も多く、正しく精査する必要もあるので、気をつけたいところですね。
確かな情報ツールとしては、医療機関向けに提供されているものや医療機関が提供している情報サイトがあります。
その医療機関向けに提供されている情報サイトに掲載されているものの中に、「薬物乱用頭痛」というものがあります。
緊張型頭痛や片頭痛の方が、陥りやすく、緊張型頭痛、片頭痛に次いで3番目に多いタイプの頭痛だそうです。
薬物乱用頭痛の特徴
薬物乱用頭痛が起きる人の特徴として、以下のようなものがあります。
これに当てはまる人は、薬物乱用頭痛の可能性があると考えられます。
・月の半分以上(15日以上)、頭痛が発症する
・月に10日以上、頭痛薬を服用する
・朝起きてから寝るまでずっと頭痛が続いている
・頭痛薬を飲んでも痛みが治まらない
・頭が痛くなる前に予防のために頭痛薬を服用してしまう
薬物乱用頭痛の症状
市販薬や処方薬を服用しても頭痛が治まらなくなります。
よく聞く話では、薬を服用し過ぎると耐性が出来て薬が効きにくくなると言われることがあります。
実際に薬を使い過ぎると効かなくなるのかは分かりませんが、この頭痛の場合は、効かなくなるのではなく、薬が原因で頭痛が起こるということから、このような誤解が起きているのかもしれません。
薬物乱用頭痛の仕組み
急性期治療薬(消炎鎮痛薬、抗炎症薬、制吐薬などの治療薬)を繰り返し服用することで、痛みに対する感受性が強くなり、軽い頭痛も強く感じてしまうということのようです。
薬物乱用頭痛の対処方法
緊張型頭痛であれば、身体を温めて血行を良くする、片頭痛であれば、血管の拡張を抑えるために患部を冷やす等、薬に頼らない対処方法を実践するのが一番ではないでしょうか?
それでも頭痛が起きた場合は、服用回数を抑えたり、市販薬でも単一成分の鎮痛薬の方が薬物乱用頭痛が起こりにくいそうなので、そういった薬に変えてみるのもひとつかもしれません。
また、突然頭痛薬の使用を止めてしまうと一時的に頭痛の痛みが大きくなってしまうことがありますので、専門医に相談してみるのも大切だと思います。
まとめ
頭痛が月に15日以上、頭痛薬の使用が月に10日以上で、頭痛薬を飲んでも頭痛が改善しない場合は薬物乱用頭痛を疑う必要があります。
頭痛薬を繰り返し使用していると、頭痛への感受性が強くなるため、薬を飲むことが原因で頭痛が発生してしまいます。
対処方法は、頭痛薬の使用を止めるのが一番ですが、急に止めるとかえって頭痛が悪化する場合があるので、薬に頼らない対処方法を実践するか、専門医に相談するのがよいでしょう。
くれぐれも頭痛薬の使い過ぎには、ご注意を・・・