頭痛と言っても頭蓋骨や脳自体は痛みを感じません。
様々な刺激により、頭部周辺の神経が刺激を受けて頭痛という形で痛みが発生します。
血管拡張による頭痛
頭部にある太い血管が何らかの理由により拡張すると、「三叉神経」が圧迫され、痛みの原因物質を発生させます。
それが血管の炎症を誘発し、さらに三叉神経を圧迫します。血管の拍動に合わせて三叉神経を刺激するため、ドクンドクン、ズキンズキンという頭痛が起こります。
偏頭痛の主な原因がこれに当たります。
筋肉収縮による頭痛
ストレスや肩こり、同じ姿勢や不自然な姿勢が続くと、筋肉が緊張状態になり血行が悪くなります。
すると、筋肉の疲労物質や老廃物が溜まり、神経を刺激します。首、肩、背中等の筋肉がこの状態になると、頭部に繋がる神経を刺激するため、頭痛となって現れます。
この頭痛の場合は、拍動性はなく継続的に頭部全体に、じわ~っと痛みが続きます。
これが緊張型頭痛の主な原因となります。
放散痛による頭痛
頭部や周辺ではなく、全く違う箇所で痛みの原因が発生し、それが頭痛となって現れる場合があります。
例えば、内臓疾患や心筋梗塞等の症状として、腰痛や肩こり、歯痛等として現れることがあります。
この時、肩こりや歯痛等で頭部の神経が刺激を受け、頭痛が起こります。
このような頭痛の場合は、危険なものがありますので、早めに医師の診断を受ける必要があります。