頭痛に悩まされている方の中で一番多いのが、緊張型頭痛です。
首や肩の筋肉が緊張状態になることに起因して頭痛が発生するため、緊張型頭痛と呼ばれています。
緊張型頭痛の特徴
「ヘルメットをかぶったような」と表現されるように、頭部全体が締め付けられるような痛みが発生します。
片頭痛は、女性に多いと言われていますが、緊張型頭痛は子供から高齢者、男女ともに幅広い層で起きます。
日常生活に支障を来たすほどの痛みではありませんが、長期的に痛みが続くと精神的に負担となるので早めに治療が必要になることもあります。
緊張型頭痛の症状
痛む場所 | 頭部全体、後頭部、首筋 |
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痛み方 | 頭全体もしくは周りが締め付けられるような痛み |
痛む期間 | 毎日同じ痛みが続けて発生する(慢性緊張型頭痛) 30分くらいで治まる痛みがたまに発生する(稀発反復性緊張型頭痛) 30分くらいで治まる頭痛が頻繁に繰り返し発生する(頻発反復性緊張型頭痛) |
その他の症状 | 首や肩のコリ、倦怠感、軽いめまい |
緊張型頭痛の原因
身体的ストレスや精神的ストレス、運動不足や不自然な姿勢を長時間続けるなどして、首周りや肩の筋肉が緊張状態になることで血管が収縮し、炎症を起こしたり、神経を圧迫することで頭痛が発生します。
緊張型頭痛の対処方法
緊張型頭痛が発生した場合は、市販の鎮痛薬を使うのが一般的です。
専門外来でも、アセトアミノフェンやアスピリン、イブプロフェンなどが処方されることが多いようです。
意外かもしれませんが、カフェイン、抗うつ薬などが処方されることもあります。
筋肉の緊張が強い場合は、筋弛緩薬が使われることもありますが、いずれも専門医師の処方が必要になります。
非薬物療法としては、ストレッチやマッサージ、頭痛体操などで、筋肉の緊張をほぐしたり、肩や首回りを温める方法があります。
また、予防としては、適度な運動、姿勢を整える、適度にストレスを解消する、などによって筋肉を緊張状態にしないように心がけましょう。