先日、2021年9月14日に放送された「林修の今でしょ講座」にて、豆乳、牛乳、アーモンドミルクについて紹介されていました。
その中で、豆乳が頭痛に効果が期待できるというお話をされていたので、番組の内容と被ってしまうところもあるかもしれませんが、「なぜ豆乳は頭痛に効果が期待できるのか?」というところについて、深掘りしていきたいと思います。
アーモンドに代表されるナッツ類は、片頭痛の予防に効果が期待できるという話は、以前から知っていたので、豆乳、牛乳、アーモンドミルクが並んでいたら、迷わずアーモンドミルクが一番頭痛に効果がありそうに思っていました。
今回の番組では、豆乳が頭痛に良いということだったのですが、少し意外に感じていたので、自分でも色々調べてみました。
豆乳が頭痛に良い理由についてや、牛乳、アーモンドミルクと比較してみた結果などをお話していきたいと思います。
豆乳が頭痛に良い理由を栄養成分から考えてみる
まずは、豆乳がなぜ頭痛に良いのか、栄養成分から考えてみたいと思います。
ここで一般的に豆乳と呼んでいるものは、成分無調整(大豆固形分8%以上)の豆乳を指しています。
豆乳には、成分無調整の「無調整豆乳」、砂糖を添加して飲みやすくした「調整豆乳」、さらに味や風味を加えた「豆乳飲料」があります。
健康や美容に最も効果が期待できるのは、一番大豆の栄養成分が多く含まれている無調整豆乳ということになります。
したがいまして、ここでは単に豆乳と言っている場合は、無調整豆乳を指していると思っていただければ幸いです。
さて、その豆乳ですが、なぜ頭痛に効果が期待できるのでしょうか?
その理由をまずは栄養成分の観点から探ってみたいと思います。
豆乳の栄養成分について
豆乳の主な成分をざっくりと書き出してみると、
- タンパク質
- 脂質(飽和脂肪酸)
- 不飽和脂肪酸
- イソフラボン
- 炭水化物
- 亜鉛
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄分
- レシチン
- サポニン
- ビタミンB群
- ビタミンE
- 食物繊維
- フィチン酸
- オリゴ糖
と、実に多くの栄養素が含まれています。
この中で特に、頭痛に効果が期待できる栄養素は、「マグネシウム」と「カリウム」が代表的なものになります。
他にも、ビタミンB群やビタミンEも効果が期待できます。
マグネシウムは、心臓や血管、神経などに作用して、それらの機能を整えてくれますし、ホルモンの分泌をコントロールしてくれるので、頭痛の原因となる血管の拡張や収縮を抑えてくれます。
カリウムは、血圧の上昇を抑えてくれる効果があるので、マグネシウム同様血管の拡張や収縮を抑えることに貢献してくれます。
ビタミンB群は、脳の働きを維持するための栄養素で、これが不足するとイライラしたり、集中力が落ちたりするので、脳の働きを整えることで、頭痛への関与を和らげる効果が期待できます。
ビタミンEは、血行を良くする効果があり、美容にも良いのですが、肩こりにも効果があるため、肩こりからくる頭痛に効果が期待できます。
豆乳、牛乳、アーモンドミルクの栄養成分比較表
ここでは、頭痛に効果が期待できる栄養素(マグネシウム、カリウム、ビタミンB群、ビタミンE)について、豆乳、牛乳、アーモンドミルクそれぞれの栄養素を比較してみたいと思います。
市販の商品によっては、多少前後することがあるので、およその参考値として見て下さい。
栄養成分 | 豆乳 | 牛乳 | アーモンドミルク |
---|---|---|---|
マグネシウム | 25mg | 10mg | 25.5mg |
カリウム | 190mg | 150mg | − |
ビタミンB群 | 0.1mg | 0.2mg | − |
ビタミンE | 3.0mg | 0.1mg | 2.0mg |
マグネシウムの量だけを見ると、アーモンドミルクの方が多いですが、他の栄養成分が少ないですね。
牛乳は、カルシウムなど他の栄養成分が豊富ですが、頭痛への効果と考えると豆乳の方に分がありそうです。
結論:頭痛への効果だけを考えると豆乳が良さそうです
アーモンドに代表されるナッツ類や海藻類は、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれているので、頭痛の解消に効果が期待できます。
そのため、アーモンドミルクが一番頭痛に効果がありそうな気がしたのですが、栄養素的には豆乳が一番効果が期待できる
成分を含んでいるようです。
ただし、豆乳の種類やメーカーによっては成分に多少の差があるので、できるだけ無調整豆乳を選ぶようにすると良いと思います。
豆乳の1日の摂取量は、200mlを1〜3本程度と言われています。
無調整豆乳は、飲みづらいという方もいらっしゃると思いますので、少しずつ慣らしていったり、砂糖やハチミツを加えたり、工夫して飲んでみると良いかもしれません。