頭痛を解消させるためには、いくつか方法があります。
例えば、頭痛薬を飲んだり、部屋を暗くして横になって安静にしたり、漢方薬を飲んだり、お風呂に入って体を温めたりと、色々な方法があります。
ただし、緊張型頭痛と片頭痛では、対処方法が全く違うだけでなく、対処方法を間違ってしまうと頭痛が悪化してしまうこともあったりします。
頭痛で悩んでいる方は、ワラにもすがる思いで対処方法を探っているということも少なくないと思います。
そんな数ある頭痛解消方法のひとつに「整体」を利用するという方法もあります。
本当に整体で頭痛を解消させることができるのでしょうか?
そこで今回は、「整体で頭痛を解消する方法」のお話と、「整体で解消できる頭痛とできない頭痛がある」というお話をしていきたいと思います。
整体で解消できる頭痛
頭痛は、血管や筋肉が緊張して膨張したり硬くなったりして、近くにある神経を圧迫することで起こると言われています。
デスクワークやスマホの使い過ぎなどで、猫背や歪んだ姿勢を長時間続けていたり目を酷使したりしていると、後頭部や首の周り、肩から背中、目の周りなどの筋肉が緊張して、首痛や肩こり、目の疲れなどから頭痛が起こってしまうことがあります。
これは「緊張型頭痛」と言われ、整体の施術を用いて、筋肉の緊張をほぐすことで頭痛を解消することができます。
また、猫背や頚椎の歪みによっても頭痛を引き起こすことがあるため、整体の施術によって歪みを矯正して、頭痛を解消したり軽減したりすることが可能です。
逆に片頭痛の場合は、マッサージなどの施術によって血行が良くなると、かえって頭痛が悪化してしまう場合があるので、自分の頭痛がどのようなものか知っておくことが大切になります。
「緊張型頭痛」と「片頭痛」の違い
前述のように、首痛や肩こり、目の疲れなどで起きる頭痛は「緊張型頭痛」と呼ばれています。
この頭痛は、首や肩、背中、目の周りの筋肉が疲れで緊張し、こわばってしまい、近くの神経を圧迫します。
そこで圧迫された神経が刺激され、頭痛となって現れてしまいます。
一方、「片頭痛」は、自律神経(主に副交感神経)の働きによって血管が拡張することで、近くの神経を圧迫します。
運動をした後や入浴の後など、身体が温められることでも血管が拡張するので、頭痛が起こることがあります。
極論になってしまいますが、分かりやすく簡単にまとめると、
- 緊張型頭痛は、筋肉を「温める」ことで解消する
- 片頭痛は、血管を「冷やす」ことで解消する
ということなので、頭痛の種類によって対処方法が真逆になってしまうということです。
自分の頭痛がどんな頭痛なのか、キチンと調べてもらうことからスタートするのが、頭痛解消への近道になると思います。
整体で解消できない頭痛
では、整体で解消できない頭痛には、どのようなものがあるのでしょうか?
片頭痛は、マッサージや温熱療法ではかえって悪化させてしまう可能性もあります。
頭痛には、緊張型頭痛・片頭痛意外にも、様々なタイプの頭痛があり、特に注意が必要なのは何かしらの病気が原因で起きる頭痛です。
病気が原因で起こる頭痛は、「くも膜下出血」「脳腫瘍」「髄膜炎」などを疑うような場合があります。
これらの頭痛は、ハンマーで殴られたような、今までに経験したことが無い激しい痛みを伴うことがあるので、そのような痛みがあった場合は、すぐに脳神経外科などの専門医療機関を受診して下さい。
整体で頭痛を解消する方法
頭痛の原因は様々なものがあり、なかなか特定するのは難しいものです。
また、原因はひとつだけとは限らず、複数の要因が重なって起きることもあります。
私は以前、頭痛外来で調べてもらい、片頭痛持ちであることが分かったのですが、「寝過ぎや寝不足」「温泉などで身体を温める」「急激な運動」「光や音、匂いなどの刺激」など、多岐に渡って起こることがあります。
他にも考えられる原因としては、「交感神経の緊張」「頚椎の歪み」「首痛・肩こりなど、筋肉の緊張」「自律神経失調症」「ホルモンバランスの崩れ」などがあります。
それらの色々な原因を見極めて、どのような施術を行うか決めていきます。
例えば、肩こりが酷くて頭痛がある場合は、カイロプラクティックやマッサージなどを施術します。
また、肩こりの原因が頚椎の歪みなどにある場合は、歪みを矯正する施術を行なっていきます。
それでも改善しない場合は、医療機関をお勧めするという流れになります。
頭痛にならないために普段からできる正しい姿勢
そもそも頭痛になりにくい身体になるためには、普段から正しい姿勢で過ごすことや食生活に気をつけるなど、日々の生活で目や首、肩などに負担をかけないように心がける必要があります。
正しい姿勢をするだけでも、首や肩、腰への負担が減るので、頭痛の起こりにくい身体を作ることに役立つと思います。
正しい姿勢とは、まっすぐに立って壁に背中を当てた状態で、
- 後頭部
- 肩甲骨
- お尻
- ふくらはぎ
- かかと
の5箇所が壁にピッタリと着いているのが、キレイな正しい姿勢と言われています。
実際に、現役のモデルさんなどが実践している姿勢の維持方法です。
自然と背筋をまっすぐにして、あごを引いた状態になるので、この状態を意識して過ごすと頭痛が起こりにくくなり、仕事の効率がアップしたり、イライラしなくなったりだけでなく、姿勢が良くなることで自信がついて前向きな姿に見える効果も生まれます。
頭痛の原因は姿勢だけではありませんので、それでも頭痛が起きてしまうこともあります。
整体の施術を受けることで改善できることもありますので、頭痛解消方法のひとつとして、整体を考えてみても良いかもしれませんね。